2017/04/10
毎年4月10日に行われる「けんか祭り」で有名な神社。
天津神社は、今から約2,000年前、12代景行天皇の御代の創設とされる古い神社です。天津神社の境内にある、奴奈川神社は奴奈川姫と大国主を祀っていります。
奴奈川姫は、かつて糸魚川地方を治めたといわれる賢く美しい姫です。
そのころ、糸魚川地方は「ぬなかわ」と呼ばれ、勾玉や大珠などのヒスイ製品を盛んに作っていました。
日本最古の歴史書「古事記」には、出雲国の八千矛神(ヤチホコノカミ・大国主命)が聡明な奴奈川姫の噂を聞き、はるばる高志の国の沼河(現在の糸魚川)に来て、姫に求婚した神話が描かれています。
二神は結ばれ、建御名方神(タケミナカタノカミ)という息子が生まれました。
この子どもは、長野県にある信濃国一之宮諏訪大社の神です。
糸魚川は日本随一のヒスイ産地であるため、出雲国をはじめ、たくさんの国々が交易や交流を求めたことがわかっています。