2017/04/05
昨年の12月22日に、糸魚川で起きた大規模火災から思いを募らせ、今回ついに帰郷いたしました。
約30時間も続いた火災の焼損範囲は、糸魚川駅北側から日本海側沿岸まで南北方向に大きく拡がりました。
昭和初期に建造された木造の建物が多かったことと、「焼山おろし」とか「姫川おろし」、「じもん風」などと呼ばれる強い南風にあおられ、燃え広がったとみられています。
静かな車内で車窓の山々を眺めながら、ふるさとの姿に想いを馳せる。
糸魚川に降り立つと、冷たい風に出迎えられる。
街に出て大火災の現場に足を向け、歩く。
焼き尽くされた家々のガレキはほとんど整理され、ある箇所ではクレーン車が忙しく動いている場所もある。
想像した以上に焼き尽くされた街は広域にわたり、風の強さがどれほどのものだったのかと思う。
焼き尽くされた街の道路に沿って静かに歩く。
海から30mほどしか離れていない国道から糸魚川駅北側のある場所が、無残にも何も残っていない街の一角。
言葉がみつからない。
声にはでない。
無言・・・無言のまま。
翌日、火災時の時の話を聞きました。
火元から街道を越えてのもらい火、古い住宅や由緒ある料亭・・・
ボランティアの方々の協力体制、見事に統制が取れた迫力ある仕事ぶりでした。