2014/05/01
石都々古別神社(いわつつこわけじんじゃ)は、阿武隈山系の南部、阿武隈川東岸の石川町にあります。
陸奥国一宮とされる神社の一社です。
当社は八幡山と呼ばれる山の頂上にあります。
創建の年代は不詳ですが、八幡山には磐境が多数あり、古代から祭祀の地とされていたことがわかります。
永承6年(1051年)、源有光が源義家の安倍一族追討の軍に加わって功績を挙げ、代官として石川の地を賜りました。
有光は康平6年(1063年)にこの地に移って名を石川有光とし、八幡山山頂の当社東側に三芦城(石川城)を築城しました。
以降25代528年間にわたって石川氏の居城となっていましたが、豊臣秀吉により取り上げられ、治暦2年(1066年)、源氏の氏神である石清水八幡宮の分霊(八幡神・大国主命)を勧請して石都々古和気神社に合祀しました。
◆祭神
味秬高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)を主祭神とし、大国主命(おおくにぬしのみこと)、誉田別命(ほんだわけのみこと。八幡神)を配祀します。
当社の元々の祭神は味秬高彦根命で、これは棚倉町の都々古別神社、二社と同じであり、都々古別神社から分祀されたものであるという説もありますが明確な裏付けはないようです。
御社殿にたどり着くまでの参道には、さまざまな巨石が並び、歩いているだけでも面白い時間でした。