2020/04/24
京急黄金町駅から日ノ出町の間にある、大岡川に桜を見に行きました。
両側には、見事に咲いた桜並木がある。
赤い車両の京急線が絶え間なく通りすがる。
平日なので、人影もなく、はらはら、そよそよと散る桜花。
緑の水面の上をかもめが鳴きながら気持ちよさそうに遊んでいる。
腰かけている目の前には鳩がクックッといいながら、食べ物を探している。
そよ風が吹くと、さらさらと音を立てながら、何百という桜の花びらが躍っている。
やわらかな陽射しが、やさしく川面に浮かぶ桜の花を、静かに流している。
カモメたちも陽気に飛び交う。
なごみの桜花 川に流れて 夢を見る
日本中どこにでも見られる日の本桜
昔から歌われ続けている、名歌ばかりを厳選した百人一首にも、桜の情景を歌った歌があります。
自然の景観や、揺れ動く心の内を繊細に読んだ歌は、大変風情を感じさせます。
花の色は うつりにけりな いたづらに
わが身世にふる ながめせしまに
小野小町
人はいさ 心も知らず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける
紀貫之
花さそふ 嵐の庭の 雪ならで
ふりゆくものは わが身なりけり
入道前大政大臣