2015/10/01
大峰山の登山口洞川にある大峰山龍泉寺は、真言宗修験総本山醍醐寺の大本山であり、大峰山寺の護持院でもある。
白鳳年間、大峰開山役行者が大峰山修行で山麗の洞川に下られたとき、岩場の中から浩々と水が湧き出る泉を発見されました。
行者様が泉のほとりに八大龍王尊をお祀りし行をしたのが龍泉寺の始まりであると伝えられ、この泉を竜の口、この地を龍神様の住まわれる泉から取り龍泉寺と名づけられました。後、修験道中興の祖聖宝理源大師によって再興修行され修験道の根本道場として修行者を迎える霊場となりました。龍の口より湧き出る清水によって満たされた池は水行場としても名高く、修行者の心身を清める第一の行場となっています。
天井画に浮かぶ龍王たちの躍動。
修験者を(人々を)護る円相の龍の姿。
天井画と襖絵の小宇宙。
想いを未来に伝えるメッセージ。
お参りのひと時、居住まいを正して見上げて見つめる。
その空間の持つ魅力を見つめる。
祈りの心と情熱を感じ、身を引き締める。
心の中の深い縁が動く。